毎日サウナ越谷店【体験記】越谷に出現した薪サウナの要塞── プレオープンを全力レビュー!
毎日サウナ越谷店 プレオープン初潜入!
焼肉屋跡地がまさかのサウナに!
場所はかつて焼肉屋「味道苑」だったところ。
そこがフルリノベされて、薪サウナ施設として生まれ変わったのだから驚きです。
駐車場は18台と少なめ。
駅からもやや距離があるため、アクセス面では少し不便に感じる人もいるかもしれません。
訪れたのはプレオープン最終日、土曜の夜。
正直、覚悟してた。混雑、行列、洗い場渋滞…だが、実際行ってみたらどうだ。
ガラッガラで拍子抜け。
最高じゃないか。
真打登場──薪サウナ、その圧倒的存在感
そしていよいよ、お待ちかねの薪サウナ室へ。
入口は2重扉になっていて、「熱気は逃さんぞ」と言わんばかりの本格的な造り。
扉を開けた瞬間、薪の香ばしい香りと心地よい熱気が迎えてくれました。
炎のゆらめきと爆ぜる音。瞑想の深みへ誘うサ室
室内の設計も面白く、左右でベンチの高さが違うのが特徴的。
どこに座るかで熱の感じ方が変わり、自分好みのポジションを見つける楽しみがあります。
特筆すべきは、ストーブの窓から見える炎のゆらめき。
広葉樹の薪が安定した火力を生み、その揺らぎを見ていると、自然と心が落ち着いていきます。
本八幡レインボーの瞑想サウナでは焚き火の映像を映す演出がありますが、ここではそれが“本物”。
やはり本物の火が持つ癒しと吸引力は別格です。
揺れる炎。薪が爆ぜる音。闇に浮かぶオレンジの光。
原始的でありながら、どこか洗練された静けさと力強さを持っています。
“内側から出る汗”──薪サウナ特有のデトックス感
サウナのスタイルは実に多様で、草加健康センターのような高湿度サウナ、サウナひろいのカラカラな昭和系、サウナしきじのボナサーム、舞浜ユーラシアの蒸気浴などがありますが、薪サウナはまた別のカテゴリー。
薪サウナでは、汗の質がどこか他のサウナとは違うように感じます。
表面からただ噴き出すのではなく、まるで自分の内側、深くから湧き上がってくるような――まさに“純度100%の汗”。
それはつまり、自分の一部がにじみ出ているような感覚すらあり、デトックス感が半端ではありません。
心も体も、根本から洗い流されるような清々しさがあります。
グルシンの水風呂と天井から“穿つ水流”
熱をしっかり抱えた身体を冷やすのは、キンキンのグルシン水風呂。
しっかり冷たい。
足元からジワジワと冷たさが染みてくるが、それだけでは終わらない。
この水風呂、天井から一直線に水が落ちてきます。しかもピンポイント。
頭頂部をまさに”穿つ”ような勢いで、冷水が落ちてくる。
まるで滝行。
いや、アイスピック。
スコーンと抜ける。脳天から背骨にかけて冷気が走って、思考がリセットされる。たまらん。
←水風呂 グルシン お湯→
半外気浴、内気浴…そして休憩の“違い”
休憩スペースは3か所に分かれています。
左右の半外気浴、そして中央の内気浴。
初回は左翼の半外気浴へ。
夜の越谷に静かに灯る青い照明が、休憩スペースをやさしく包み込んでいました。
青色照明は、心理的な安定や静寂、そして生理的な覚醒効果などがあり、外気浴にはピッタリ。
その青はどこか既視感があり、ふと頭をよぎったのは外環自動車道、三郷〜松戸間のトンネル内で見かける照明の色。深いリラックスをもたらしてくれました。
ここには寝転べるスペースがあり、照明も控えめで落ち着く──と思いきや、天井に張り巡らされたフェイクグリーンがちょっと気になる。人工感がやや強く、集合体恐怖症の方は注意。
さらにこの日は風が強い日だったにも関わらず、外気浴スペースに風があまり抜けてこない。
思ったより外気感が得られず、少しもったいない印象もありました。
夏場はかなり蒸し暑くなるかもしれません。
右翼の半外気スペースはイスが整然と並び、上部には天カセの空調設備。
夏場はこちらのほうが正解かもしれません。
ととのえない。そんなときには
サウナに入っても、なぜか今日はピンとこない。汗は出る、熱も感じる、水風呂も気持ちいい。
なのに「ととのい」が来ない。
外気浴が物足りない場合は、ディープリラックス状態になれないときが多いです。
そんなときにおすすめなのが、“冷冷交代浴”。
グルシン級の冷たい水風呂でしっかり冷えた体を、少しぬるめの水風呂で戻してあげる。
更にその後湯に
そしてまた冷たい水風呂へ。冷→温→温→冷、みたいな流れ。
「え?お湯に入ったら台無しじゃない?」と思うかもしれませんが、
むしろこのわずかな“ゆるみ”が、身体と心の緊張を絶妙にほぐしてくれるんです。
芯まで冷えて固まってしまった感覚が、ぬる湯でふっとほどける。
そこからのラスト水風呂が、まるで新しい体に生まれ変わったような衝撃。
ととのいは、一直線じゃない。ときには、回り道からやって来るんです。
“冷冷交代浴”──ぜひ一度試してみてください。あなたの「ととのえない日」が、思わぬととのいに変わるかもしれません。
小技が光る、麦茶・ほうじ茶・デトックスウォーターの三銃士
2セット目へ向かう動線上にはジャグが3台設置されており、麦茶、ほうじ茶、デトックスウォーターを自由に飲めるようになっています。
これは嬉しい。ちゃんと美味しいし、なにより体が自然と求めてくる。
細かいところですが、こうした気遣いに施設の“熱意”を感じました。
細部まで熱い、薪サウナという熱の塊
2セット目は空いていたこともあり、サウナ室のさまざまな位置で熱の感じ方を試してみました。
巨大ストーブの近くはどうなのか――と気になって、実際に近づいてみたのですが、意外にもそこまで熱の違いは感じられませんでした。
もちろんしっかりと熱はあるものの、サウナ室全体がよく設計されているのか、どの位置でも一定の熱が行き渡るようになっている印象です。
しかし、床や座面、そしてマットの隙間にある木部がとにかく熱い。
そして座ってみる右側手前の最上段――通称“勇者席”。
総評:都市に灯った“本気の薪”
広くはないけれど、詰め込まれたアイデアと情熱。
そして、薪の火が生み出す本物の熱と癒し。越谷に、通いたくなるサウナが誕生しました。
総合スパ施設ではないので、温泉や岩盤浴、食事などを楽しみたい方は草加健康センターやスパメッツァおおたかへ。
サウナ特化型施設です。
近所だとSAUNAHEVEN草加に近い施設です。
風の抜けや空調、装飾にやや気になる部分はあったものの、それを補って余りある“本物の熱”がここにはあります。
薪サウナの魅力を初めて知りたい人にも、すでに虜になっているサウナーにも、心からおすすめできる場所です。
場所はこちら
==新築キャンペーン実施中==