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「木下監督がもう一度選んだ男」

クルーブログ

小柳 拓也

筆者 小柳 拓也

不動産キャリア5年

お世話様でございます。
金曜ブログ担当のせいたくです。

朝倉康心、パイレーツ復帰



今回は、Mリーグ。
そしてU-NEXT Piratesについて。

2026-27シーズンのドラフト会議で、
U-NEXT Piratesが指名したのは、

朝倉康心プロ。



アサピン。



これはなかなか驚きました。

正直に言うと、
最初から手放しで大歓迎という感じではありませんでした。

ただ、今は思っています。

アサピンよ。
ともに戦おう。

私がパイレーツファンになった理由


もともと麻雀好きだった私が、
U-NEXT Piratesのファンになったきっかけは、
鈴木優選手の麻雀に魅せられたことでした。


配信麻雀は好きで、
割れ目でポンや麻雀最強戦などを
リアルタイムでチェックするくらいの熱量はありました。

Mリーグというものが始まったときも、
「なんか新しい麻雀リーグができたな」
くらいの感じでは見ていました。

そこから、YouTubeや切り抜きで鈴木優選手の麻雀を見て、
一気に引き込まれました。

こんなに熱い麻雀を打つ人がいるのか。

そう思いました。

だから私がパイレーツを本格的に応援するようになったのは、
石橋・朝倉の時代というより、


仲林・優が加入してからのパイレーツです。


もちろん、昔のパイレーツを否定するつもりはまったくありません。

ただ、自分の中でのパイレーツは、
鈴木優選手に魅せられ、
仲林圭選手の強さに驚き、
瑞原明奈選手の安定感にしびれ、
小林剛選手のブレなさに安心する。

そんなチームでした。

だから今回指名された朝倉康心プロは、
私の中では「Mリーガーのアサピン」というより、
どちらかというと、

解説の人。

という印象が強かったのです。

好きなMリーガーではなかった


過去の切り抜きでは、
北斗の拳のトキのコスプレで対局していた姿を見たり、
誤ツモの場面を見たりもしました。



もちろん勝負の世界ですし、
長く打っていればいろいろなことがあります。

しょうがない部分もあります。

ただ、私の中では、
「好きなMリーガーです」
と即答する選手ではありませんでした。

強いのかもしれない。
でも、そこまで華があるようには見えない。

そんな印象でした。

失礼な言い方かもしれませんが、
当時の私はそう見ていました。

でも、解説のアサピンは好き



ただし。

解説のアサピンは好きです。

これははっきり言えます。

Mリーガーを契約満了になった男。

自分の弱さを認め、
自虐も交えながら、
それでいて細部にわたる丁寧な解説。

あれは本当に面白い。

一緒に対談していた石橋伸洋プロの解説も好きです。

アサピンと石橋プロの解説は、
麻雀の見え方がひとつ深くなる感じがあります。

なぜその選択になるのか。
どういう比較をしているのか。
選手が何を考えているのか。

そういうものを、
とても分かりやすく言語化してくれる。

これだけ的確な解説ができるなら、
きっと麻雀の実力も相当なんだろうなとは思っていました。

でも、やっぱり自分の中では、
「好きなMリーガー」ではなく、
「好きな解説者」。

そんな存在でした。

それでも信じられる理由


では、なぜ今回の指名を受け入れられるのか。

それは、
木下尚監督の存在が大きいです。



私が鈴木優選手の麻雀に魅せられ、
そこからパイレーツを箱推ししていくようになった理由には、
木下監督の存在がかなりあります。

特に印象に残っているのが、
2023-24シーズン終盤です。

チームは絶好調。

優勝はほぼ決まり。

そして、
鈴木優選手、瑞原明奈選手、仲林圭選手に
MVPのチャンスがある。

こんな状況で、誰を出すのか。

出場選手を決める立場の監督としては、
とんでもなく難しい選択だったと思います。

贅沢で、嬉しい采配。

でも同時に、
かなり気まずい選択でもある。

MVPは、みんなが欲しい。

麻雀プロにとって、
最高勲章と言っても過言ではないタイトルです。

その可能性がチーム内に複数人ある。

外から見ているだけの私ですら、
これは苦しいだろうなと思っていました。

誰を出しても、
誰かが出られない。

誰かのチャンスを選び、
誰かのチャンスを選ばない。

そんな采配です。

木下監督のすごさ


ところが木下監督は、
意外なほどあっさりしていました。

こうなった場合はこう。
この場合はこう。

もつれる前に、
すでに決めていた。

そこに感情論はない。

でも、冷たいわけでもない。

チームとして何を優先するのか。
選手それぞれの状況をどう見るのか。
優勝に向けて何が最善なのか。

それを冷静に整理して、
ブレずに決断していたように見えました。

冷静であり、かつ効率的。

トップに君臨する人として、
理想的な采配だったと思います。

結果的に、鈴木優選手の連投でMVP。


あの優選手の連投がなければ、
他チームの選手がMVPで、
優選手が2位、
瑞原選手が3位。

そんな形で終わっていたかもしれません。

もちろん、それでもチーム優勝は素晴らしいことです。

でも、あれだけのシーズンを走り切ったパイレーツとしては、
少しだけケチがつくというか、
完全には喜び切れないような終わり方になっていたかもしれません。

そこを、木下監督は取り切った。

チーム優勝も。
個人MVPも。

取れるものを取り切った。

これは本当にすごいことだと思います。

瑞原選手のnoteで納得した


ただ、外野としては気になることもありました。

出場機会がこなかった瑞原選手の気持ちはどうだったのか。

そこはどうしても気になりました。

そして、瑞原選手の心情が綴られたnoteを、
人生で初めて有料購入しました。

読んで、かなり納得しました。


こちらが外から勝手に心配していたこと。
勝手にモヤモヤしていたこと。
勝手に想像していたこと。

そういうものが、
瑞原選手自身の言葉によって、
すっと整理されたような感覚がありました。

ああ、このチームは大丈夫なんだな。

そう思えました。

選手それぞれに思いはある。

悔しさもある。

納得するまでに時間が必要なこともある。

でも、その上でチームとして進んでいる。

外から見えているものだけで、
勝手に心配しすぎていたのかもしれません。

木下監督は、
実に軽妙で、最高な采配をしていたのだと思います。

パイレーツに監督は必要


Mリーグのチームに監督はいらない。

そんな声を聞くことがあります。

たしかに、野球やサッカーのように、
試合中に選手交代をしたり、
戦術を指示したりするわけではありません。

対局が始まれば、
卓に座る選手がすべてを背負います。

でも、それでも。

パイレーツにとって、
木下監督は欠かせない存在だと思います。

パイレーツの心臓部。

そう言っていい存在です。

誰を選ぶのか。
誰を送り出すのか。
どういうチームにするのか。
どういう未来を描くのか。

その芯を持っている人。

パイレーツというチームが、
ただ強い選手を集めただけの集団ではなく、
ひとつのチームとして見える理由。

その中心には、
木下監督がいるのだと思います。



小林剛が去った寂しさ


ブレない男、小林剛選手がチームを去りました。



これは本当に寂しい。

パイレーツの象徴のような存在でした。

どんな状況でもブレない。
淡々としている。
でも、確実に強い。

小林剛選手がいるだけで、
パイレーツには大きな安心感がありました。

だからこそ、
小林剛選手がチームを去ることで、
パイレーツのまとまりがなくなってしまうのではないか。

そんな心配もありました。

でも、木下監督がいるなら大丈夫。

そう思えます。

そして今回、
朝倉康心プロが戻ってきました。

オリジナルメンバーが戻ってきた

ここが面白いところです。

小林剛選手が去り、
パイレーツは大きく変わるのだと思いました。

でも、そこで指名されたのが朝倉康心プロ。

つまり、
オリジナルメンバーが戻ってきたのです。

これは単なる新加入ではありません。

復帰です。

一度パイレーツを離れた男が、
解説者として、
父として、
一人の麻雀打ちとして、
さまざまな時間を過ごした上で、
もう一度この船に乗る。

これには物語があります。

4年前にアサピンを契約満了にしたのも、
木下監督。

そして今回、
もう一度アサピンを指名したのも、
木下監督。

「またいつか一緒に戦いたい」

その言葉は、
社交辞令ではなかったのだと思います。

一度別れた選手を、
もう一度必要だと判断して呼び戻す。

これは簡単なことではありません。

切った側にも覚悟がいる。
戻る側にも覚悟がいる。

だからこそ、
この指名には重みがあります。

アサピンの覚悟


一度Mリーガーから離れ、
またMリーグに復帰する男の熱量は、
とんでもないものだと思います。

そのあたりは、
アサピン自身のnoteにも綴られていました。

人生2度目のnote購入です。


ちなみに、
大事な部分は無料部分に全部書いてあります。

有料部分は、
パイレーツファンとしての投げ銭感覚で購入しました。

このnoteの内容が、また良かった。

Mリーグを契約満了になったこと。
離婚して、父子家庭で子育てをしていること。
A1リーグから降級したこと。
麻雀打ちとしての最前線から一度離れたこと。

そして、子育てをしながら、
ゲスト、解説、イベントなどの麻雀の仕事で生活してきたこと。

ある意味では、
それで生計は安定している。

無理に修羅の道へ戻らなくても、
生きていける。

それでも、もう一度戻る。

Mリーグという場所に。
勝ち負けがはっきり出る場所に。
批判も称賛も全部飛んでくる場所に。
自分の麻雀をもう一度さらけ出す場所に。

その葛藤がよく描かれていました。

読んでいて、
胸にくるものがありました。

好きな解説者から、応援する選手へ


私にとってアサピンは、
好きなMリーガーではありませんでした。

好きな解説者でした。

Mリーグを契約満了になった男が、
自分の弱さを認め、
自虐を交えながら、
細かく丁寧に麻雀を解説する。

その姿が好きでした。

でも今は、
少し見方が変わりました。

木下監督が選んだなら。

もう一度、
パイレーツに必要だと判断したなら。

そして本人が、
安定した場所からもう一度修羅の道に戻る覚悟を決めたなら。

応援しない理由はありません。

小林剛選手が去った寂しさはあります。

でも、木下監督がいて、
瑞原明奈選手がいて、
鈴木優選手がいて、
仲林圭選手がいて、
そして朝倉康心プロが戻ってきた。

これは、
パイレーツが別のチームになってしまった話ではありません。

パイレーツが、
また新しい形で続いていく話です。

アサピンよ、ともに戦おう


2026-27シーズンは、
2026年9月頃の開幕予定です。

新しいパイレーツが、
どんな航海を見せてくれるのか。

不安もあります。

寂しさもあります。

でも、それ以上に楽しみです。

アサピンがどんな麻雀を打つのか。

解説のときに見せていたあの細かい視点を、
今度は卓上でどう表現するのか。

一度Mリーグを離れた男が、
もう一度Mリーグの舞台で何を見せるのか。

そして、木下監督がもう一度選んだ男が、
パイレーツに何をもたらすのか。

楽しみに見たいと思います。

正直、最初は複雑でした。

でも今は、こう思っています。

アサピンよ。

ともに戦おう。

おしまい





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