不動産Q&A:家じまいの手順と費用を解説
いつもクルーハウジングのブログをご覧いただきありがとうございます。
これから不動産購入をお考えの方や、今お探しの方にも是非読んで頂きたい「不動産Q&A」というシリーズです。
現在、弊社には多くのお客様からマイホームの売却に関するご相談をいただいております。
そこで、今回は人生の終盤を見据えた「家じまい」について詳しく解説いたします。
「家じまい」とは何か、その方法やかかる費用、また、放置した場合のリスクについて、家の整理を考えている方に役立つ情報をお届けします。
それでは、早速いってみましょう。
家じまいとは?
「家じまい」とは、長年住んでいた家を処分し、次の住まいへ移る決断をすることです。一般的に以下の選択肢があります。
・老人ホームへの入居 ・賃貸住宅への移住 ・子どもとの同居
「家じまい」をすることで、快適なシニアライフを迎える準備が整いますが、その過程には寂しさも伴うかもしれません。しかし、これをポジティブなステップとして捉え、前向きに進めることが大切です。
家じまいを考えるきっかけ
多くの方が家じまいを考える理由として、次の3つが挙げられます。 ・次世代が家を継がない 核家族化や都市への移住により、家を引き継がない子どもが増えています。将来の負担を避けるために、生前に家を整理する人が増えています。 ・空き家になるリスク 介護施設への入居などで家が空き家になることが予想される場合、早めの「家じまい」が賢明です。放置すると、家の劣化が進み売却が難しくなることもあります。 ・維持費の負担 年金生活に移行した後も、家の維持費や固定資産税がかかるため、経済的な負担が増します。「家じまい」をすることでこれらの費用から解放されます。
家じまいを放置するリスク
家を放置することは、様々なリスクを伴います。特に注意すべき3つのリスクがあります。
・災害や犯罪、害虫のリスク
空き家を放置すると、自然災害や不法侵入、害虫の発生などが起こりやすくなり、近隣トラブルの原因となることもあります。
・固定資産税の増加
特定空き家に指定されると、固定資産税が最大6倍に増加することがあります。これを避けるためには、適切な管理や早めの処分が必要です。
・相続問題の複雑化
放置された家は相続時に争いの種になることがあります。家じまいを早めに進めておくことで、将来のトラブルを回避できます。
家じまいの手順
「家じまい」をスムーズに進めるための基本的なステップを紹介します。
・親族との相談
まずは家族や親族と十分に話し合いましょう。感情的な問題も多いため、慎重に進めることが重要です。
・次の住まいの決定
家じまい後の新しい住まいについて検討しましょう。老人ホーム、賃貸住宅、または子どもとの同居など、様々な選択肢があります。
・家の片付け
家じまいで最も大変な作業は、家の中の片付けです。専門業者を利用することで、時間と労力を大幅に削減できます。
家じまいにかかる費用
「家じまい」には、以下のような費用がかかることがあります。 ・片付け費用 30〜40坪の家を片付けるには、20万円~150万円程度がかかることがあります。ただし、自治体の粗大ごみ回収やリサイクルショップを活用することで、費用を抑えることができます。 ・解体費用 木造住宅の解体には、坪あたり3〜5万円が目安です。30坪の家なら90〜150万円、40坪なら120〜200万円程度の費用が発生します。 ・売却時の手数料 家を売却する際の仲介手数料や登記費用も忘れてはいけません。例えば、3,000万円の家を売る場合、100万円以上の費用がかかることがあります。これに解体費用が加わります。
まとめ
今回は「家じまい」についてお話させていただきました。
「家じまい」は、長年住み慣れた家を手放すという大きな決断が必要です。感情面だけでなく、家を放置することで維持費の負担や老朽化による資産価値の低下、さらに相続手続きの複雑化といったリスクも生じます。
これらを避けるためには、早めの対策が重要です。「家じまい」を進める際は、親族と十分に話し合い、全員が納得できる形で進めることが大切です。
また、手続きや売却、解体の際には専門家に相談することでスムーズに進められます。
クルーハウジングでは、「家じまい」に関わる全てのプロセスをサポートし、お客様が安心して進められるようお手伝いします。
クルーハウジング 金島