不動産Q&A「敷地面積」「建築面積」「延床面積」の違い
「敷地面積」とは?
「敷地面積」の基本定義
「敷地面積」とは、建物が建つ土地全体の広さを指します。土地を真上から見たときの水平面積で、「土地面積」と呼ばれることもあります。斜面や高低差を含まず、水平に投影した面積として算出されるのが一般的です。
セットバックに注意 「敷地面積」を計算する際に重要なポイントとして、「セットバック」という制度があります。道路幅が4m未満の場合、道路の中心線から2m後退した範囲に建物を建てることができません。この部分は「敷地面積」には含まれないため、注意が必要です。 居住人数に応じた敷地面積の目安 家族構成に応じた「敷地面積」の目安を知ることは、快適な住まいづくりの第一歩です。国土交通省の「豊かな住生活を送るための基準」によると、以下が目安とされています。 1人暮らし:55㎡ 2人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡ 例えば、3人家族の場合、 25㎡×3+25㎡=100㎡(約30坪) が最低基準となります。 建売住宅の平均的な広さに近いですが、注文住宅ではさらに広い設計が選ばれることが多いです。家族構成やライフスタイルに合わせて考えることが、快適な住まいづくりのポイントです。
(広告)
「建築面積と延床面積の違い」
次に、「敷地面積」と「延床面積」について解説します。この2つを理解することで、どれくらいの広さの建物を建てられるかが分かります。 「建築面積」の基本定義 「建築面積」とは、建物が土地に接する部分(建物の真上から見た部分)の面積です。1階の屋根や壁が占める面積が基準となり、2階以上の面積は含まれません。 ※ポイント:壁や柱も含めた面積なので、実際の居住スペースより広い数値になります。 「延床面積」の基本定義 「延床面積」とは、建物の各階の床面積を合計した数値です。1階と2階の面積を足したものが「延床面積」となり、居住スペースの広さを表します。 ※含まれない部分:吹き抜けやロフト、バルコニーなどは延床面積に含まれないため、住まい全体を計画する際には注意が必要です。
「建ぺい率・容積率とは?」
住宅を建てる際には、「建ぺい率」と「容積率」という規制があることを理解しておく必要があります。 「建ぺい率」 「建ぺい率」は、敷地面積に対する建築面積の割合です。たとえば、敷地面積が100㎡で建ぺい率50%の場合、建築面積の上限は50㎡となります。 「容積率」 「容積率」は、敷地面積に対する延床面積の割合です。たとえば、敷地面積が100㎡で容積率80%の場合、延床面積の上限は80㎡です。
「マイホーム計画に重要なポイント」
1. 「敷地面積」を確認する 敷地面積は、建築可能な範囲や庭・駐車場のスペースを決める基準になります。 2. 「建ぺい率」と「容積率」を理解する 規制を守ることで、快適で安全な住宅環境を確保できます。 3. 専門家に相談する 建築士や不動産の専門家にアドバイスを受けながら計画を進めることが重要です。
まとめ
今回は、「敷地面積」「建築面積」「延床面積」の違いについてご紹介しました。
「敷地面積」:土地全体の広さを指す
「建築面積」:建物が土地に接している部分の面積
「延床面積」:各階の床面積の合計
今回は、マイホーム計画に欠かせない「敷地面積」「建築面積」「延床面積」の違いについて解説しました。これから住宅の購入を検討される方は、ぜひ専門家のアドバイスを受けながら計画を立ててみてください。
不動産に関するご相談は、ぜひクルーハウジングまでお気軽にどうぞ!
クルーハウジング 金島