不動産Q&A【現状有姿でトラブル回避!築古住宅をスムーズに売るための3つの工夫】
いつもクルーハウジングのブログをご覧いただきありがとうございます。 今回は、不動産売却をお考えの方や現在準備中の方に向けてお届けする「不動産Q&A」シリーズです。 築年数が経過した住宅を売却する際、誰もが気になるのが「設備の不具合によるトラブル」。 「引き渡し後に故障が起きたら、売主の責任になるのでは?」と、不安を感じる方も少なくありません。 そこで今回は、「築古物件」の設備トラブルを防ぎつつ、なるべく費用をかけずに安心して売却を進めるためのポイントについて、わかりやすく解説いたします。 それでは、早速いってみましょう。
「築古物件」で起こりやすい設備トラブルとは?
築20年以上の住宅では、以下のような設備が経年劣化している可能性があります。
・給湯器、風呂釜
寿命は約10〜15年。20年超えの物件では故障リスクが高め。
・エアコン、換気扇
一見正常に動作していても、内部部品の劣化により不具合が起こることも。 ・トイレ、キッチン、洗面台などの水回り設備
パッキンの劣化や排水詰まりなど、引き渡し後に表面化するトラブルもあります。 表面的に問題がなくても、内部では確実に老朽化が進んでいるケースもあるため、売却後のトラブルには十分な注意が必要です。
設備トラブルを防ぐためにできること
では、売却後の設備トラブルを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
以下のポイントを意識するだけで、大きなトラブルを回避することが可能です。
1. 設備の動作確認と記録
大がかりな点検は必要ありません。給湯器のリモコン反応、エアコンの冷暖房切替など、基本的な動作をチェックしましょう。
写真付きで記録を残しておけば、トラブル時の証拠にもなります。
2. 「現状有姿(げんじょうゆうし)」で売却する
契約時に「現状有姿」であることを明記すれば、原則として売却後の設備不良について売主が責任を問われることはありません。 ただし、重大な不具合(雨漏りや水漏れなど)は事前に説明しておく必要があります。
3. 契約書・重要事項説明書に状態を明記
たとえば、「給湯器は設置から20年経過、現在は動作しているが保証なし」など、設備の状態と保証の有無を明記しておくと、買主との認識のズレを防げます。
できるだけ費用をかけずに安心感を与える工夫
すべての設備を交換して売却するのは現実的ではありません。以下のような工夫で、買主に安心感を与えることができます。
1. 簡単な清掃と動作確認だけでもOK
特別なリフォームは不要です。水回りや設備まわりを掃除し、きれいにしておくだけで、物件の印象が大きく変わります。
2. 設備表やチェックリストを作成
3. 「リノベ前提」の購入者に訴求する
売却前の最終チェックポイント
最後に、売却前に確認すべきポイントをまとめておきます。
・設備の動作状況は、正直に買主へ伝える ・契約書で免責事項を明記しておく ・不動産会社と売却方針をしっかりすり合わせる
不安な点があれば、経験豊富な不動産会社や宅建士に相談するのが安心です。
まとめ
「古くても売れる!「現状有姿」でトラブルを防ぐ3つのコツ」
築20年以上の物件でも、売却後のトラブルは事前の準備でしっかり防げます。
大切なのは、設備の現状を正しく伝えることと、「現状有姿」の明記、誠実な説明。
すべてを新品にしなくても、信頼を得る売却は十分可能です。
「でも、自分じゃ対応が難しそう…」
クルーハウジング 金島